平成31(2019)年2月8日(金) 9:50~19:00
講演会 (3階大会議室)
9:50- 9:55 | 開会の辞 | 田中 勝久(福井謙一記念研究センター長) |
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9:55-10:05 | ご挨拶 | 大嶋 正裕(京都大学 大学院工学研究科長) |
10:05-11:05 | 「振電相互作用密度とその応用-発光、キャリア輸送、化学反応-」 | 佐藤 徹(京都大学 福井謙一記念研究センター) |
11:20-12:20 | 「長距離補正密度汎関数法(LC-DFT)の最近の進展」 | 平尾 公彦(京都大学 福井謙一記念研究センター・理化学研究所) |
-昼休み- | ||
13:50-14:50 | 「第3の生物アーキアの特異な代謝」 | 跡見 晴幸(京都大学 大学院工学研究科) |
15:00-15:30 | 「福井謙一奨励賞」表彰式 | 春田 直毅(東京工業大学 科学技術創成研究院) |
15:30-17:20 | ポスターセッション(詳細) | |
17:30-19:00 | 懇親会(詳細) |
お申込はこちらをご覧下さい。
ポスターの公募の締め切り: 2019年1月31日(木)
参加いただくポスターの題目と発表者名・所属などは当日、講演題目とともに プログラムとして参加者全員に配布する予定です。
締め切り2019年1月31日(木)(講演会・ポスター発表・懇親会とも)
登録フォームよりお申し込み頂けます。(終了しました)
あるいは、以下の8項目を、メールかFaxで下記送付先にお送りください。
メール sympo2018@fukui.kyoto-u.ac.jp
Fax 075-781-4757(このフォームをお使いください)
Deadline Jan. 31 (Thrs.), 2019
Please register for the symposium through the registration form (closed) or send the following information to sympo2018@fukui.kyoto-u.ac.jp
メール sympo2018@fukui.kyoto-u.ac.jp
事務室
Tel: 075-711-7708
Fax: 075-781-4757
去る2019年2月8日に、第16回福井謙一記念研究センターシンポジウムを開催いたしました。田中センター長の「開会の辞」と、大嶋工学研究科長の「ご挨拶」に続き、三名の先生方によるご講演が行われました。
佐藤徹先生は、「振電相互作用密度とその応用-発光、キャリア輸送、化学反応-」という題目でご講演をされました。振電相互作用は物質の励起状態や化学反応に密接に関わっています。そこでご講演では、コンピュータ上で振電相互作用密度のシミュレーションを通して、より良い特性を持つ材料の設計を提案し、実際に実験グループと共同して物質の特性を改善していったご研究や、化学反応の選択性を制御する方針ご研究について説明されました。
平尾先生は、「長距離補正密度汎関数法(LC-DFT)の最近の進展」という題目でのご講演をされました。従来の密度汎関数理論(DFT)では、交換項の記述が長距離において不正確であるために、自己相互作用誤差が問題となってきました。ご講演では、この長距離における問題を解決する長距離補正汎関数を提案し、従来のDFTとほぼ同程度の計算コストで励起状態の記述を改善する例や、高い精度でイオン化エネルギー・電子親和力が計算できる例について説明されました。
跡見先生は、「第3の生物アーキアの特異な代謝」という題目でのご講演をされました。アーキア(古細菌)は、バクテリア(細菌)とも真核生物とも異なるドメインに属しており、メタン菌に代表されるその特異的かつ多様な性質により近年盛んに研究されています。ご講演では、遺伝子構造を比較する比較ゲノム解析を通して、好熱菌や好塩菌が持つ代謝経路における酵素の機能を正しく明らかにし、遺伝子の機能を特定するご研究について説明されました。
また、「福井謙一奨励賞」(第三回)の受賞者として、東京工業大学科学技術創世研究院の特任助教でいらっしゃいます、春田直毅様が選ばれました。受賞題目である「縮退と擬縮退の包括的理解に向けた新たな数理化学の開拓」に関しての受賞講演をされました。
ポスターセッションでは、理論的な研究から実験を用いる研究までの幅広いテーマでのポスター発表が行われました。