平成29(2017)年1月27日(金) 10:00~19:00
講演会 (3階大会議室)
10:00-10:05 | 開会の辞 | 赤木 和夫(福井謙一記念研究センター長) |
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10:05-10:15 | ご挨拶 | 北村 隆行(京都大学 大学院工学研究科長) |
10:15-11:15 | 「化学反応における電子動力学 -電子の運動が観える時代の基礎化学-」 | 高塚 和夫(京都大学 福井謙一記念研究センター) |
11:25-12:25 | 「らせん構造を基本骨格とする超分子・高分子の創成、構造と機能」 | 八島 栄次(名古屋大学 大学院工学研究科) |
12:35-13:35 | 「複雑生体分子系のマルチスケールシミュレーション」 | 高田 彰二(京都大学 大学院理学研究科) |
-昼休み- | ||
15:00-15:30 | 「福井謙一奨励賞」表彰式 | 辻 雄太(九州大学 分子システムデバイス国際リーダー教育センター) |
15:30-17:20 | ポスターセッション(詳細) | |
17:30-19:00 | 懇親会(詳細) |
お申込はこちらをご覧下さい。
ポスターの公募の締め切り: 2017年1月13日(金)
参加いただくポスターの題目と発表者名・所属などは当日、講演題目とともに プログラムとして参加者全員に配布する予定です。
締め切り2017年1月13日(金)(講演会・懇親会・ポスター発表とも)
以下の8項目を、メールかFaxで下記送付先にお送りください。
メールsympo2016@fukui.kyoto-u.ac.jp
Fax 075-781-4757(このフォームをお使いください)
Deadline Jan. 13(Fri.), 2017
Please send the following information to sympo2016@fukui.kyoto-u.ac.jp
メール sympo2016@fukui.kyoto-u.ac.jp
事務室
Tel: 075-711-7708
Fax: 075-781-4757
去る2017年1月27日に、第14回福井謙一記念研究センターシンポジウムを開催いたしました。赤木センター長の「開会の辞」と、北村工学研究科長の「ご挨拶」に続き、三名の先生方によるご講演が行われました。
高塚先生は、「化学反応における電子動力学 -電子の運動が観える時代の基礎化学-」という題目でのご講演をされました。一般的な量子化学計算は、ボルン-オッペンハイマー近似を用いて計算を簡略化します。しかし、非断熱過程を経る場合にはその近似を超えた量子化学的な描像を記述する必要があります。ご講演では、新しい手法の導出から、従来の量子化学計算では記述できない現象までのご説明をされました。
八島先生は、「らせん構造を基本骨格とする超分子・高分子の創成、構造と機能」という題目でのご講演をされました。らせん高分子化合物のキラリティを制御することは、化合物の構造や機能を制御することに非常に重要な役割を果たします。しかし、実験的には一量体分子の向きを揃えることは容易ではありません。ご講演では、それらの制御に関する新しい実験的な手法に関するお話と、発現する物性に関する知見についてのご説明をされました。
高田先生は、「複雑生体分子系のマルチスケールシミュレーション」という題目でのご講演をされました。大規模分子の計算には大きな計算コストが必要になるため、十分なデータを得られない場合があります。そこでご講演では、粗視化モデルを導入することで、細胞レベルの計算を可能にする大規模かつ高速計算モデルを構築するお話と、現実に近いモデルへの応用計算に関するご説明をされました。
また、今年度新設された「福井謙一奨励賞」の受賞者として、九州大学分子システムデバイス国際リーダー教育センターの助教でいらっしゃいます、辻雄太様が選ばれました。受賞題目である「理論化学研究に立脚した量子干渉現象の分子エレクトロニクスへの展開」に関しての受賞講演をされました。
ポスターセッションでは、理論的な研究から実験を用いる研究までの幅広いテーマでのポスター発表が行われました。