令和2(2020)年1月31日(金) 10:00~19:00
講演会 (3階大会議室)
10:00-10:05 | 開会の辞 | 佐藤 啓文(福井謙一記念研究センター長) |
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10:05-10:15 | ご挨拶 | 大嶋 正裕(京都大学大学院 工学研究科長) |
10:15-11:15 | 「d電子複合系の理論化学:孤立分子から分子性結晶へ」 | 榊 茂好(京都大学 福井謙一記念研究センター) |
11:30-12:30 | 「界面・微小共振器中における励起状態ダイナミクス」 | 渡邊 一也(京都大学大学院 理学研究科) |
-昼休み- | ||
13:50-14:50 | 「有機・無機二次元物質『配位ナノシート』」 | 西原 寛(東京大学大学院 理学系研究科) |
15:00-15:30 | 「福井謙一奨励賞」表彰式 | |
15:30-17:20 | ポスターセッション(詳細) | |
17:30-19:00 | 懇親会(詳細) |
お申込はこちらをご覧下さい。
ポスターの公募の締め切り: 2020年1月17日(金)
参加いただくポスターの題目と発表者名・所属などは当日、講演題目とともに プログラムとして参加者全員に配布する予定です。
締め切り2020年1月17日(金)(講演会・ポスター発表・懇親会とも)
登録フォームよりお申し込み頂けます。(終了しました)
あるいは、以下の8項目を、メールかFaxで下記送付先にお送りください。
メール sympo2019@fukui.kyoto-u.ac.jp
Fax 075-781-4757(このフォームをお使いください)
Deadline Jan. 17 (Fri.), 2020
Please register for the symposium through the registration form (closed) or send the following information to sympo2019@fukui.kyoto-u.ac.jp
メール sympo2019@fukui.kyoto-u.ac.jp
事務室
Tel: 075-711-7708
Fax: 075-781-4757
去る2020年1月31日に、第17回福井謙一記念研究センターシンポジウムを開催いたしました。佐藤センター長の「開会の辞」と、大嶋工学研究科長の「ご挨拶」に続き、三名の先生方によるご講演が行われました。
榊先生は、「d電子複合系の理論化学:孤立分子から分子性結晶へ」という題目でご講演をされました。d電子が物性へと複雑に関与する遷移金属は、計算化学での取り扱いが難しいことが知られています。ご講演では、遷移金属によりスピン状態を制御する理論的考察についてご説明なさいました。また、一般的な量子化学計算は分子性結晶へ適用することが困難ですが、無限系の計算を可能にする計算手法の開発や、その応用例についてのご講演をされました。
渡邊先生は、「界面・微小共振器中における励起状態ダイナミクス」という題目でご講演をされました。近年では、光(レーザー)を用いて物質がどのように応答するかを調べるという実験的研究が一般的に行われています。ご講演では、超高速時間分解分光を用いた実験や理論計算を通して、空洞中での電子ダイナミクスやアセン分子のシングレットフィッションに着目したご研究、また金属表面で化学種が離脱する過程を考察したご研究に関するご講演をされました。
西原先生は、「有機・無機二次元物質『配位ナノシート』」という題目でご講演をされました。配位ナノシートは、一般的には金属イオンと平面有機分子による二次元の錯体ポリマーを意味しており、用いる化学種により様々な性質を持つため近年盛んに研究されています。ご講演では、発光性のナノシートや有機ラジカルナノシートへのご研究や、リチウムイオン電池への応用、またグラフェンのような単層ナノシートへの展開についてのご講演をされました。
また、「福井謙一奨励賞」(第四回)の受賞者として、京都大学福井謙一記念研究センターの特定助教でいらっしゃいます、西本佳央様が選ばれました。受賞題目である「高精度計算と大規模計算の発展 – 解析的エネルギー微分の視点から」に関しての受賞講演をされました。
ポスターセッションでは、理論的な研究から実験を用いる研究までの幅広いテーマでのポスター発表が行われました。